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クレジットカードのポイントは相続できない ANA・JALのマイルは相続できる?

永久不滅ポイント、ダイナースクラブ リワードプログラム、メンバーシップ・リワードは無期限のポイントのため、多くのポイントが貯まっている人もいるだろう。この会員が死亡した時にはポイントはどうなるのだろうか?

クレジットカードのポイントの場合は?

それぞれの規約を確認してみよう。まず、永久不滅ポイントは、セゾンカード 永久不滅ポイント規約の第14条で以下のように書かれている。

本会員が次の各号のいずれかに該当した場合、本会員は保有するポイント並びに商品との交換及び合算に関する一切の資格を喪失するものとします。
(1)退会、カードの有効期間満了、会員資格の取り消し等本カードの会員資格を喪失した場合
(2)死亡した場合

ダイナースクラブカードの場合はリワードプログラム利用規約の第13条に以下の様な記述がある。

対象会員は、理由の如何を問わず自己に付与されたポイント、ポイント交換権又はポイント交換による賞品の引渡し請求権を第三者に貸与、譲渡、担保提供及び相続できないものとします。

アメリカン・エキスプレスの場合はどうだろうか。「メンバーシップ・リワード」プログラム会員規約の第10条に以下の記述がある。

各対象カードの基本カード会員の会員資格が事由の如何に拘らず終了した場合、又はこの規約の末尾の別表において別途参加登録が必要とされているカードの会員が参加登録を取消した場合、その時点までに当該カードについて累積したポイントはその時点において失効するものとします。

全てのカードで相続はできない事がわかった。

ちなみに、永久不滅ポイントについては、家族にポイントを移行することが可能(家族カードはNG)なため、家族もセゾンカードを保有していれば、譲渡しておくのも良いだろう。

航空マイレージの場合は?

次に航空会社のマイルを確認してみよう。マイルもダイヤモンド会員などは有効期限が無期限となるため、大量のマイルを保有している方もいるだろう。そんな会員が死亡した場合には相続できるのだろうか。

JALの場合を見てみよう。JALマイレージバンクの一般規約に次のように書かれている。

積算されたマイルを会員間で共有、合算および譲渡することはできません。ただしJALFCおよびJALカード家族プログラム登録会員は、そのプログラムの特典として、特典の引き換え時に限り、登録している家族会員間で積算マイルを合算することができます。また会員が死亡した際、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能です。

JALの場合は相続できるようだ。実際に可能なのかをJALに確認したところ「可能です」とのことだ。

おそらくANAも同じだろう。ANAマイレージクラブ会員規約の30条に以下の記述がある。

会員が死亡した場合、法定相続人は会員が取得していたマイルの譲渡を受けることができます。その際、要求者は、会員本人の死亡証明書と裁判所命令等、故人 である会員の口座に残っているマイルの相続権を有することを確かに証明する書類を死亡後6ヵ月以内に提示する必要があります。相続の申し出が期間内になさ れない場合は、当該会員の積算マイルはすべて取り消されます。

JALと同様、会員の死亡時にはマイルを相続することが可能となっている。


クレジットカードのポイントは相続対象とはならないが、マイルに関しては相続対象となる。出張が多い両親や家族がいる場合は、会員死亡時にJAL、ANAにも連絡することを忘れないほうが良いだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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